2010/06/13

センスについて。

センスがいいって、どういう事なのかな。
最近、あらためて考えた。


生まれもっての才能っていう種は、
誰にでもあるものではない。
これは、大学の時に嫌という程感じた事。

高校までは、誰もが持ってる種なんだと信じてた。
その種を、どう育てるかだけなんだと。
でも、大学で目の当たりにした種は、圧倒的だった。

ただ、その種が無くても、ある地点までは行けるかなって思う。
越せないラインは必ずあるのだけれど。

センスって何?って考えた時に、私の頭に浮かぶのは、
空間のバランス感覚。

それを強く感じるのは、習字と生け花。
これは、ある空間の中のバランスなんじゃないかと思う。

文字を書くのは、紙の上に黒の濃淡を入れる事で
あっと言う間に、空間が出来上がる。

生け花の時もそう思った。
花を生ける事によって、今まで存在しなかった空間が生まれる。
フラワーアレンジメントには感じなかった感覚。
生け花の先生に言われた
「花の無いところに意識を持って、花を生けなさい。」
って、言葉がはっとさせられた。

私の中では、その感覚がセンスがいいという事に結びついてる。

では、そのバランス感覚はどうやって身につける?

これは、見て感じて身につけるのかな。
同じ物を目の前にしても、見る箇所が違えば大きな意味が出てくる。
それを日々続けて行くことじゃないのかな。。。

では、その見る感覚、感じる感覚は?

これは、きっと洞察力と感受性なのかな。
洞察力はきっと、習得出来るものだと思う。
ただ、感受性って性質っぽいよね。
訓練して自分のものになるのかな。。。

んー、行き詰まった。

でも、良いもの、美しいもの、素晴らしいものを
見て知ることが、最大の近道のような気がする。
ある人は、美しさが10心に残る。
またある人は5心に残る。
またある人は全く心が動かない。
ゼロの人より、5残った人の方が、何かしらの影響がでるはず。
でも、その5残った人に、心に残ったものを倍にする力があれば10の人と同じ。
いや、それ以上かも、いやいや比べられない違うものに変化してるかも。

数値化できるものでは無いと思うけれど、そんな風に思う。

良いセンスが身に付く可能性は一つではないということ。
才能の種が無くても、諦めなければ進んで行けるよね、きっと。

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