2010/06/07

人が怖い。

虫が怖い続きで、
今までで一番、人って怖いと思った出来事。


虫が全く駄目なまま、高校生。
また、授業中のお話。

生物の授業。
よく、高校ではカエルの解剖があるとかって聞いていたのだけれど、
私の通った高校では無かった。それはそれで残念。

ところが、何と虫の解体があったのね。。。
ミミズみたいなものの、染色体を観察とか何とか。

クラスの女子達は、キャーキャー口々に不満を先生にぶつけてた。
私は、それどころじゃない。
血の気は引くは、気は遠くなるは。。。
先生に、赤点でいいから帰らせてと頼んだ。

いつも反抗的な態度ばかり取る私が、
そんなことを言うので、かなり面食らっていたみたいだけど、
さすがに血の気の引いた顔を見て、ちゃかさずに授業放棄を許してくれた。
が、その実験室からは出してくれなかった。。

先生の配慮で、教室の隅、みんながしている実験から
一番距離のあるところに座らしてくれたので、
手元なんて見えなかったんだけれども、、、

信じられない光景だった。

さっきまで、嫌がっていた女子達は相も変わらず
キャーキャー頭に響く奇声を上げ続けているんだけれど、
みんな、目をキラキラさせて楽しそうに笑ってた、
生きた虫の頭をもぎ取りながら。
・・・気持ち悪い!
・・・あ、失敗した!
・・・いやだぁ!
楽しそうに、笑いながら奇声を上げて、虫の頭をもぎ取ってる。

何十匹へと確実に存在する虫への恐怖心と、
奇声と奇声と変わらない笑い声が充満している教室は
間違いなく、ひずんでゆがんでいた。

知ってるはずのクラスメートは一人も居なかった。
倒れないように椅子にしがみついて、
恐ろしい光景から目をそらしつづけて耐えるしかなかった。
冷や汗たらたら、平衡感覚なんてどこにも無かった。

そして、極めつけは先生の最後の一言。

・・・後でまだ使うから捨てずにこの容器に入れて、ソレ。

ついさっきまで生きていたのに、おもちゃのように扱われ、
ばらばらにされて笑いながら殺された無惨な虫達を、
まるでお菓子を集めるように、ガラス瓶で回収してまわる、こいつも笑いながら。

虫が怖い、でもこいつらの方が比べもんにならんくらいに怖い。
1mmも信じられない。。。

その拷問のような授業の後、
1ヶ月近く、クラスの人達が信じられなくて
挨拶すらせずに過ごした、目も合わせなかったと思う。

あの時ほど、人が怖いと思ったことないな。

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