2010/10/25

あまり見ない光景。

男の人が、恋愛で落ち込んでいる光景。
私は、殆ど見た事がなかった。

男の子ではなく、十分立派な男の人。
連絡が取れない自分の彼女に対して、ひどく落ち込んでいた。
私には落ち込んでいるというよりか、
自分の感情に溺れてしまって、どんどん沈んでいってるように感じた。

女性の扱いにはとてもとても手慣れている彼。
その彼が、一人の女性に対してここまでのめり込むとは。
話は色々聞いていたけど、目の当たりにして少し驚いた。。。

また、その沈んでいく彼を一生懸命に励ます人たち。。。
いつもは、きつい事を言い放つ人が、何とも優しい。

落ち込んでいる彼の為に、自分の昔話をどんどん暴露して、
どつぼを踏みながらも全く気にせず、
それを聞いている彼の顔色を伺いながら、励まして、またどつぼを踏んで。

その状況を、おとしなく私は座って見てた。
その場にはあの人も居てた。
あの人も、大事に大事に話をしている、そっとそっと。
彼の事を考えて、見守るように。

私はその彼と一緒に働いている訳でもなくて、
よく知っているとは言えないけれど、良い人だと思ってる。
だから、その彼がそこまで想う人ならば、きっと同じように良い女性と思う。

そう思って話を聞いていると、あの人が
「もし、自分と一緒にいてもお前が幸せにならないので、自分が嫌われるように
彼女が考えてしている行動だと言われたらどうする?」
彼は、
「なんで、俺の事を勝手に決められなくちゃいけない、と思う。」

その時、私は正直、本当にそうならば彼女の気持ちを
もっと大切にしなくてはいけないんじゃないかなと、思った、
もちろん、口には出さなかったけれど。

その後も、長い時間その場は続いた。
あの人がそっと終わりを促し終わりそれぞれ帰っていった。
残念ながら、あの人とは話出来なかった。

いつもの悲しい帰り道。
いつものように、あの人から電話。
少し元気が無く、彼の事ばかり話してる。
「気を付けて帰って下さい。」
いつものように電話も終わる。

少し時間が経ってから
「もし、自分と一緒にいてもお前が幸せにならないので、自分が嫌われるように
彼女が考えてしている行動だと言われたらどうする?」
この言葉が、頭から離れない。

これは、自分の事を重ねて言ってたんじゃないかなって。
実は、あの人は私のように自分に自信が持てない人なのかもしれない。

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