私の住んでいる所は、山に近いので、
色々なにおいがする。
ここ最近は、たぶん秋のにおい。
暑さと寒さの混じった、少し濃いにおいがする。
とろっとした、でもね、春とは違ってまとわりついたりはしない。
肌触りのいい、そうね、絹みたいな感じのにおい。
そんな私の大好きなにおいが、
窓から優しい光と共に、部屋に入って来てくれた日は、
とてもとても穏やかさを感じる。
追いかけられてる事も、苦しんでる事も、悲しんでる事も、
何もかもの角が溶けて、まあるくなる気がする。
それと同時に、過ぎて行ってしまう事も思ってしまって、
私も角から溶けて、まあるくなって、どんどん溶けて、溶けて溶けて、
ふっと、無くなってしまえばいいのにって考える。
穏やかに無くなればいいと、穏やかに思う。
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