2010/10/17

配達完了。

迷いに迷った届け物。
結果としては、届ける事が出来た。


何となく、あの人には日曜に届けるかもしれない事は伝えてた。
はっきりとは、させずにおいておいた。

でも、午前中に電話があり、自分の不在の時間を教えてくれた。
少しの間だけ、外に出るからって。誠実な人。

行く時間は全くの未定だと伝えておいた。。。
何にも考えてなかったので、本当に。

準備して、色々用事済まして、ガソリンスタンドへ。
気弱な私は、少しの待ち時間に、占いに頼ってみる。
今日は良い日だという結果に後押しされて出発。

予想外にすいてるんだな、道路。。。こんな時に限って。
走ってる途中に、また、電話。
予定が変わり、ずっと居ますとの連絡。。。
おぅ、そうなんですか。。

現地に着いたんだけれど、決心がまだつかず、この間の彼岸花の場所へ、行ってみた。
この前来た時は、カメラが修理中だったのできちんと撮りたかったのね。

でも、全く無かった。。。あたりまえか、2週間前だもんね。
分かっているんだけれど、すぐには方向転換出来ずにウロウロしてた。

秋の昼下がりはあまりにも優しくて、そのまま溶けていきそうだった。
少しセピア色を感じる太陽に力をもらって、とにかく、届ける事に。
ただ、封筒の事は据え置き。机に置く前に決断しようと決めた。

いつもの駐車場、車が多いので建物の入り口から一番奥の遠いところへ停めた。
荷物を持って、何度も忘れ物を確認して、居なかったら置いて帰ろうと決めて車を離れた。
建物の入り口が見える所まで行くと、、、、
まあ、居てます、見えます、思いっきり作業してすね。。。
おぅ、運が良いのか悪いのか。。

髪型を変えたせいか、近づいても気付かれない。。。
今まで迷ってた気持ちよりも、会えた嬉しさが勝っちゃった。
自然と笑顔になって、「お届け物ですよ。」

本当に今日は渡してすぐに帰るつもりだった。
目の前で文章読まれたら、どうしていいのか分かんなもんね。

でも、コーヒーを入れてくれて。
届け物を渡して。。。ほんと、子供みたいに素直に喜んでくれて嬉しかった。
悩みの種の封筒は、抜き取る間もなく紙袋の中にはいったまま。

色んな人が出入りする場所。
ちょっと他の人になんて言うのかなって興味があった。
堂々といただいたと言われるのか、秘密として隠してしまうのか。。。
うまくかわして話してる、嬉しい様な淋しい様な。
どちらの方が良いのでしょう?

でも、暫くして作業を再開しだしたので、
そろそろ帰ります、、、と外に出たら水色の空に白い月が出てた。
「あれ」
「あー、月ね。」
「あれって、輪切り失敗した大根みたいに見えません?」
「おー、ホンマやな、見えるな。(笑)」
「じゃ、これで帰ります。」
「あ、もう少ししたら出るし、一緒に出たらいいやん。もう少し待って。」

あれれ、何か違う展開が。
確かに同じ方向なんだけれど、各自車なのに。。。

そして、一緒に発車。
変な感じ、後ろからずっと見てた、心置きなく。
走行中に何度もかかってくる小さな用事の電話。
そして、渋滞。
ずっと見てる事が出来たので、渋滞に少し感謝。

初めての事、距離が縮まったようで、すごく居心地がいい。
いつもの、あの人独特の警戒エリアが無いみたい。

「ちょっと寄り道していこう、着いて来て。」
コーヒーでも飲むのかな?

ぐるぐるまわって、行き着いたのはカラオケ。
あれれ、駄目じゃん、用事は?
「大丈夫やねん。」
自然と腕に触れてしまった、自分でもびっくりしたけど。

数時間、二人っきり。
楽しい、居心地がいい、落ち着く。
占いは当たってたな。

前に思ってた、歌ってる人の体ってどうなってるんだろうって。
あの人の声はとてもよく響く。
なので、お願いしてみた、触ってもいいかって。

了承してもらって、初めて触ったあの人の体。
驚く程温かくて、しっかりしていて。
背中、胸、喉。
声が手を伝って響いてくる、私の体にあの人の声が。
落ち着く、そのまま目を閉じて聴いていた。
何か、十分だった。ずっと触ってたかった。

「お医者さんか、ボイストレーナーに触られてるみたい。」
そらそうだな。でも、残念。色気はゼロってことなのね。
それは望みすぎね。

そのまま、各自車でさようなら。
「また、電話する。」

すぐかかってきた。早い。
これから戻って仕事するって、私また邪魔しちゃった。
「封筒見るの忘れてたな。」
あ、私も忘れてた。。。。。

それから数時間後、ありがとうのメール。
読んだって。。。
でも、いつものとおり私の気持ちには触れず。
いつものとおり、置き去り。
喜んでくれたのと、返事が来ただけでほっとしたけどね。
引かれたらどうしようかと考えてたから。

そして、褒めてもらった。
君はとてもステキな人。だと。

もう、十分だね。
これ以上、何を望む?

確かに恋愛にはならないかもしれない。
このまま、この関係がずっと続くのかもしれない。
私の想いは、咲かないかもしれない。

けれど、あの人が居てくれれば私は強くなれる気がする。
けれど、あの人が居てくれれば私は今より自由になれる気がする。

これ以上、何を望む?
これ以上、何を望む?

今は、少なくとも今日は、何の望まない。
と、自分に言い聞かす事が出来る。

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