記憶を辿って。

昔の記憶を辿ってみた。
この間の彼岸花の話を書いていて確かめたくなって。


家の周りは随分と変わってる。
小さな期待と一緒に、おばあちゃんとの散歩道を辿ってみた。
変わって無い物を探して、写真を撮っていった。
んー、殆ど無いなあ、変わってないものって。
今更ながら、時間の長さを感じる。

彼岸花は咲いてなかった。
咲いてないどころか、葉もないので存在さえしてない。
淋しくって、立ち止まって眺めてた。
おばあちゃんとの想い出もなくなったみたい。

公園を通って、神社の境内へ。
参道の横にある空き地で彼岸花を見つけた。
でも、昔には無かったような気がするんだけど。
在ったものが無くなって、
無かったものが在る。
なくなるだけではないのね、時間が経つってことは。。。

自分で思っていた以上に、想い出ってないのね。
歩いてみたけれど、思い出す事の少なさが私の薄さに比例してるのかな。

帰りに、迷ってたけど近くの海に行ってみた。
昔、よく行っていた海。
何かあっても、なくても、学校さぼって一人で眺めに行ってた。
体に溜まっていく何かを、自分で扱いきれなくなる度に、捨てに行ってた。

映画や小説のような奇麗な海じゃないけどね。
ゴミや油が一杯浮いていて、腐った様な潮の匂いがする、砂浜なんて無い海。
海といっても、漁港、そしてコンビナート。

ここも変わっている。
高速道路が出来て、奇麗に整備されて。。。

でも、間違いなく知ってる海だった、変わっていても。
残念なことに、立ち入り禁止が多くなってた。

振り返って振り返っての一日だった。
少し感覚が昔に戻った気がする。

良い事なのかは分らないけれど、時々必要なのかな。
でも、敏感になったと感じる分、脆くなってる気がするな。。。

明日から、大丈夫かな。



と、少し弱くなってたら、、、、
電話をもらった。意外な事に。そして、このタイミング。
全く違う理由でだけれどね。

落ち着いた、話するだけで。
それだけで、今日一日のことがプラスになった気がします。

本当にありがとう。