時間が育ててくれた関係。

私には珍しく、定期的に会う人がいる。
数少ない友人の一人。

気がつけば、間の空いた時期もあったが、もう、十年以上になるな。
物作りも、仕事も一緒にしたことのある人。

今でも、物作りを一緒にし続けてる。



年数を重ねるごとに、距離が近くなるのを感じてる。
もちろん、歳を重ねて人が変わっていってるというのも影響してる。
取り巻く環境も、信じられない程変化してした。。

不思議なもので、それだけ色々な時間を過ごしてきてても、
案外、人ってある程度の距離は保つものなのね、現実の距離。

物作りしてても、呑んでても、話してても。
私が見上げなきゃいけないくらい、近づかない。
意識しなくてもね。。

ただ、最近、遅くまで呑んで、タクシーを拾いに行く短い距離だけ、
何となくいつもには無い近さで並んで歩く。
彼の声が、斜め上から聞こえてくる感じ。

恋愛感情は残念ながら皆無なので
ドキドキするようなのではないんだけれど、
例えて言うなら、兄弟のような安心感を覚える。
たった、2.3分だけど。

この短い時間が、結構気に入ってる。
この短い時間なので、良いのだと思う。

一番、彼の素の部分を感じる様で。
とても穏やかで素直な優しい感じ。

普段は、本当に天の邪鬼で扱いにくい人なんだけれどね。

過ごして来た時間が、無駄ではない様な気にしてくれる。
そしてこの事が、先を心配する理由をもみ消してくれる様な気がする。