2009/10/27

何かを一緒に作る

どんな物であれ、他人と一緒に物を作る。
これは、滅多にうまく行く事ではないと思う。

ただ、結果だけではなく、経過が重要なんだと感じる。



私が強くその事を感じてるのが、バンド。
バンドって、一つの物を数人で作っていく。
各自が、自分の音に責任をもって、そして、作り上げるものを
少しでも目標に近づける為に、苦しみもがいて、楽しんで作っていく。。
時間もお金も、自分自信も消費しながら。

その為には、色んな物を犠牲にする、もちろん。

そんな、時間や感覚を共にした人達は、
私にとっては、良い表現を知らないんだけど、兎に角、特別、別格。
友人とか、恋人とかそういう感情ではない。
一番近いのは、血のつながりっぽい感覚なのかな。
重い関係性な訳でもなく、無くなる関係でもない。

きっと、自分のある一部分をさらけ出すからかも。
一部分だけなのが、歪であり、それゆえ強烈なのかもしれない。

長く一緒にバンドをしてきたメンバーでも誕生日なんて知らない。
どんな子供時代を過ごして来たのか知らない。
恋愛の悩みや、仕事の悩みも相談された事も、した事もない。

でも、一つの物を作り上げていく過程の悪戦苦闘している時間を共有した。
皆が自分の力の無さを感じ、もがいてる姿も知ってる。
たまにしかないけれど、信じられないくらいの心地良さも一緒に味わってる。
音を合わせれば、皆のその日の体調が分かる。
どうすれば良いものになるのか、皆が皆、真正面から目を見て話をする。

相手にして欲しい事を思い、
自分がしたい事を思い、
作り上がる理想を思い、少し先を照らしながら
相手にするべき事を考え、
自分の出来る事を考え、
生み出すものを大事にしながら、少しずつ進んで行く。

接する人達が皆そう感じてるのかは知らない、私だけかもね。
でも、素晴らしい事を私は経験出来ているのではないかと思ってる。

この感覚が、何に繋がるのかは分からない。
単なる、私個人の妄想のような気もする。

なんだろうな、、、
お守りかな、生きていくという事への。
具体的に期待するものなんて無いんだけれど、
持っているだけで、それだけで十分みたいな。

私にはとても大切で、とても重要。
もしかしたら、この感覚が私の骨なのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿