私は、春が嫌い。
花粉症の方には、本当につらい季節ですよね。。。
私にもアレルギーがあるので、少し思います。
あの顔の中心から広がっていく不快感は、もう、失神してしまいたいくらい。。
でも、理由は花粉症ではありません。。
私が春という季節が嫌いな理由は、すべての植物たちが一斉に芽吹くエネルギーの濃さ。。。
それが、空気に充満して息苦しくて、まとわりつくねっとりした感じ。
そして、その濃い空気の中見る花曇り。
趣のある素敵な名前を付けてもらっているけど、とんでもない。
どんよりとしていて重苦しいくせに、変に明るさがあって、おかしくなりそうな空。
その季節に、咲き狂う、桜。
詩や、歌の中では美しいイメージなんだけどね。
なんというか、桜に対して一番合うと思う言葉は
”情念”
恐ろしく、怖いイメージ。
ライトアップされている桜は、舞台の上の女優のように
華やかで、胸を張って立っているようにも見えるけど、
ひっそりと咲き続けている桜には、近寄りたくない。。。
取り込まれて、狂って、消えてしまいそうな気がする。
今までかなり長く生きてきたけど、この気持ちに同調してくれたのはたった一人だけ。
びっくりした、私以外にもこんな風に感じる人がいるんだなって。
その人は「坂口安吾の桜の森の満開の下がイメージそのもの」って教えてくれた。
確かに、確かに。本当にそのものだった。
お腹の下の方に溜まっていくような不安と後味の悪さ。そして、それが満開の桜の下で冷ややかに無くなる感じ。うまく表現できないんだけど、体に浸透した。。
桜には何の罪も無いし、他の植物と同じはず。
人間が勝手に思い込み、深読みして解釈するだけ。。
きっと、桜本人には何の影響もないんだろうね。
普段から、消えてしまいたいって良く思ってるのですが、
満開の桜の下で消えるのは、一人では嫌だなあ。。。
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