2009/10/08

やっと動いた。

今日、嬉しい事がありました。

何年も何年も、連絡を取っていなかった知り合いに
勇気を出して、連絡してみると繋がったことです!

昔、バンドを中心に生活していた時期がありました。
何年くらいかな、少なくとも6年はしていたと思います。



その時の知り合いです。
知り合いというか、私にとっては恩人だと思います。。。

演奏者ではなく、プロのPAさん(外国ではSE:SoundReinforcement Engineerというらしい。)です。

その当時、全くの無名でお客さんも集められない私たちのライブに、ノーギャラで付いてくれていました。
初対面で呑みながら練習テープを聞いてもらっただけで、次のライブから、都合の合う時(仕事の無い時)には必ず来てくれました。
何と、新幹線まで乗って駆けつけてくれるんです。。。
私たちは、一回もお金を渡した事はありませんでした。
それどころか、飲み代は払ってくれるし、機材は持って来てくれるし、何だったのでしょうか?信じられませんよね!?私もです。

その時期に、大切な事をいくつも教えてもらいました。
そのうちの一つですが、鮮明に今でも覚えている事。

大きなイベントに、スタッフとして手伝えと言われ、スタッフTシャツを着てパスを持たせてもらって、お手伝いした事があります。
もちろん、私には何の知識もありませんので、手伝いといってもパシリでしたが。。。

リハーサルがどんどん進む中、ホールの一番後ろに呼ばれ、こう言われました。
「これだけの人がステージのために、動いてるのを覚えておけ。」
ステージ上にはPAさんが何人も走り回っています。
照明さんは、細かいセッティングを続けています。
付き人さんは、楽器を持って右往左往しています。
何の係かは私には分からない人達が、何人も何人も動き続けています。
何十人もの人達が、何時間も何時間もかけて、数時間の本番を作り続けていました。

目から鱗状態でした。。。
こう書くと当たり前の事なんですが、その当時は自分たちの事でいっぱいいっぱいで、スタッフさん(裏方さん)の事なんて、考えられていませんでした。
規模なんて関係なく、小さなライブハウスでも、スタッフさんは何人も居ます。
当然、お仕事として働いておられるんですが、私たちはその人達のおかげで、ライブ出来るんです。私たちだけでは、何にも出来ませんから。。。

こんな事、口で言われるのでなく、経験させてもらえたんです。
凄い事ですよね。時間が経てば経つ程、じわじわと染み渡ります。

本当に良くしてもらったんですが、バンドが事実上解散してしまった時に、
きちんと話できないまま、何年も過ぎてしまっていました。
ずっと、心の中に棘が刺さったように残っていました、申し訳なくって。

音楽と距離を置いて生活していた(その理由はまた今度)ということもあり、余計に連絡出来ませんでした。

でも、突然何の前触れもなく、閃きの様に連絡を取る勇気が出現したんです。。
そして、今日、どきどきしながらでも電話出来ました。。
あの頃と変わらず、普通にくだらないどうでも良い話が出来ました、夢のようでした。
私が連絡した事を驚きながらも、喜んでくれている様で、涙が出そうでした。。
本当に、良かった。

年内は無理かもしれないけど、直接会えた時に、謝ろうと思ってます。
そうすれば、私の中で一つ、大きな区切りが付けられるんじゃないかと感じています。

過去の清算は出来ないけれど、後ろを振り向かず、終わったことに縛られず、前へ、新しい所へ進んでいけるのではないかと思えるんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿