人と人との縁。
「縁がある。」
「ご縁がありますように。」
「縁を感じる。」
縁って、受けるもの、授かるもの?
凧の糸を握っている様な感覚。
手を離せば、見る見るうちに空へと吸い込まれていく。
放たれた凧は今まで居た場所を見向きもせず、
私と過ごした時間を振りほどくように、
上へ上へとひたすら走っていく。
今まで握っていた糸の温もり。
その糸から私の体に伝わってきていた息づかいの感触。
離してしまった後悔と、
もう握りしめなくても良いという安心。
その場を立ち去る方法をゆっくりと探しながら
でも、立ちすくむちっぽけな自分。
これから何処へ行けばいいんだろう。。。。
そんな光景が細部まではっきりと見えてる。
まだ手の中に糸はある。
手を開く勇気はまだ無いけれど、
放つべきかと疲れた自分の手を眺めてる。
縁とはつなぎ止めるものでは無いという事実を飲み込めるまで、
私はこの細い糸に執着し続けるのか。
それとも、握りしめても留める事は不可能だと
糸が腐って落ちてしまうのを見てしまうんだろうか。
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