2011/01/05

どこが好きなの?

想いはどこから来たんだろう。
私は何を知ってるんだろう。

最初に魅かれたのは、片八重歯。
男性の片八重歯に弱い。
険しいイメージのあの人が、笑うと一変して優しい雰囲気になる。
本当に優しい穏やかな顔。

人との距離の取り方。一定の距離を保ち続ける感覚の良さ。
そのことを考える時、同じ景色が浮かぶ。
木々の間から野生動物が人を見ている時の景色。
隠れる訳でなく、怯える訳でなく、こちらの目を見つめてる。
ただ、こちらが動けばあっという間にそのバランスは崩れてしまう。
それを思い出す。

そして、その後ろに見え隠れする繊細さ。
むき出しにしてしまったら、あっというまにズタズタになってしまう脆さ。
そのことを、知ってるからこそ強く振る舞ってる。
見せない強さは半端ない。

豊かさ、柔軟さ、しなやかさ。
望めば何でも手に入るんじゃないかと感じる。
一つのものにのめり込んで、融通が利かないのも魅力あるし、今までまわりにも居た。
でも、全く違う、もっと広い、大きい、そして自然体。
可能性を追う訳でなく、捨てる訳でなく、存在している。

これが一番の理由かもしれな。
私の弱い部分を気付いてるところ。
それも自然に、当たり前のように。

だからなんだと思う、一緒に居て落ち着くのは。
だって、作らなくていいから。

私はきっと、他人の事をよく感じるみたい。
なので、話してるとその人が考える私が分かることが多い。
分かってしまったら、することはひとつ、その私になるということ。

それを全くしなくていい、あの人の前では。
それは凄いこと、過ごす時間が少ないのに。

ただこれは私に限ってではないと思う。
それがあの人なんだろう。


良く響く張りのある低い声。
時々、儚く話す時がある、その声は何とも柔らかい。
歌う時は、男前な声。
攻撃的な時は、動物のうなり声を思い出す。

大きな手、グローブみたい。
でもその手の器用な事。

均整のとれた鍛えられた体。
ネコ科の動物のしなやかなバネのある筋肉を思い出す。

人に対する優しさ、責任を持った優しさ。

恐ろしく礼儀正しい所。

どんな事にでも、真正面から誠実に答えてくれる。

笑う程、興味のないことへの無関心さ。

仕事への熱意。

プライドの高さ。

表情の豊かさ。

何にでも楽しみを見つける敏感さ。

面白いくらいに、すぐに忘れてしまうところ。


私は殆どあの人のことを知らない。
なのに、なぜこんなに我慢強く想い続けるんだろう。

少し疲れてはきてるように思う。
でも、どうにもならない。

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