2010/04/24

物を作るということ≠生み出すということ

物を作るという行為が私は好きなんだと思う。

出来上がるものに集中して、
それだけに向かってじたばたジタバタ。
その最中には、嫌なことから解放される。
苦しく楽しい道のりの後に
何があるのかは、全く分からないけれど。

そんな姿を見た人が言ってた。
「何が楽しいの?」

私にも、その辺は説明出来ない。
でも、好きなんだ。



例えば、瞬きを忘れる程美しい曲線をもつグラス。
例えば、夢かと思う程鮮やかな色を放つ着物。
例えば、思いもよらない形をしたモンスターのイラスト。
例えば、まるで時間の流れが見えるような焼き物。

どれもこれも、人が生み出したもの。
色んな道を通って、あるいは閃きというものを掴んで。
 
ただ、閃きにも、種がある。
降って湧いて来るなんて事ではない。
感覚が蓄積され、そして芽吹く。

やわらかく変化する雲の形。
刻々と表情をかえていく山々の姿。
光を集めた様に輝く植物の生長。
地面に吸い付く様に駆けていくゆく動物。
海の中を流れる様に泳いでゆく魚。

そうなんだ、人が生み出すといっても、
ゼロから作り出すのではない。
すべては、自然界に存在する。
それを、切り取り組み合わせて形にしてる。

ということを、何度も思った。
自然に目を向ければ向ける程、強く思う。
これを生み出すと言っていいんだろうか?

私は毎日、何かを切り取り組み合わせてる。
単なる作業なのかもしれないけれど、
やっぱり、好きなんだなあ。。やめられない。

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