物を作るという行為が私は好きなんだと思う。
出来上がるものに集中して、
それだけに向かってじたばたジタバタ。
その最中には、嫌なことから解放される。
苦しく楽しい道のりの後に
何があるのかは、全く分からないけれど。
そんな姿を見た人が言ってた。
「何が楽しいの?」
私にも、その辺は説明出来ない。
でも、好きなんだ。
例えば、瞬きを忘れる程美しい曲線をもつグラス。
例えば、夢かと思う程鮮やかな色を放つ着物。
例えば、思いもよらない形をしたモンスターのイラスト。
例えば、まるで時間の流れが見えるような焼き物。
どれもこれも、人が生み出したもの。
色んな道を通って、あるいは閃きというものを掴んで。
ただ、閃きにも、種がある。
降って湧いて来るなんて事ではない。
感覚が蓄積され、そして芽吹く。
やわらかく変化する雲の形。
刻々と表情をかえていく山々の姿。
光を集めた様に輝く植物の生長。
地面に吸い付く様に駆けていくゆく動物。
海の中を流れる様に泳いでゆく魚。
そうなんだ、人が生み出すといっても、
ゼロから作り出すのではない。
すべては、自然界に存在する。
それを、切り取り組み合わせて形にしてる。
ということを、何度も思った。
自然に目を向ければ向ける程、強く思う。
これを生み出すと言っていいんだろうか?
私は毎日、何かを切り取り組み合わせてる。
単なる作業なのかもしれないけれど、
やっぱり、好きなんだなあ。。やめられない。
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