2010/04/07

音楽を聴きに行くということ。

CD等の作品を自分の見慣れた環境で聴くのではなく、
生活感のない場所へ足を運び、生演奏を聴いて、演奏者をリアルタイムで見る。

少し特別な時間の過ごし方。
別世界の中へ身を置くことになる。

色々なことを考え、感じて、
目に見えるものではないんだけれど
確実に自分の構成ピースとなって
体の中に残っていく。

何かに似ていると思って考えてみた。

何でも良いのだけれど・・・
例えば、"もの"との出会いの感覚。

人の手の温かみを感じる素朴なキーホルダー。
"素敵"と感じると共に、
"こんな風に表現するのもいいな"と考える。

感じの良い無地のシャツ。
"あらいい感じ"と思うと共に、
"あのベストと合わせると格好良いな"と考える。

日常を飾る雑貨品、例えばティッシュケースとか。
"いいじゃない"と思うと共に、
"違う素材で造ったらもっと良いかも"と考える。

見とれてしまう程美しいデスクライト。
"・・・"言葉も出ない。
"どうやったらこんな美しいものが生み出せるのか。"
ぽつんと立ち尽くしてしまう。

昨晩は、立ち尽くすだけだった。
音には温度があって、間違いなく形があって、
複雑で美しい設計図が空間を支配する中で、呼吸を忘れる程。
演奏者が自分と同じ人間とは思えなかった。

もちろんもちろん、素敵で素晴らしい時間を過ごせたと思ってる。
普段は過ごせない濃い時間の中で、一番強く感じたのは、
私が音楽をしたいと思ってたあの時期に昨晩のライブを見てたのなら、
自分で音楽をしなかっただろうということだった。

いやいや、思いもよらないことに出会うんだね、
感じることは楽しい、どんなことでも。
自分次第で、色んなことが動いていく。

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