小さな頃、お味噌汁の具によく浅利が入ってた。
海が近かったからかな・・・・・。
ある日、小さな頭で気がついた、
まるで漫画の一コマみたいに、頭の上に裸電球がピカって感じに。
・・・みんな、殻の模様が違う!
その日から、お父さんの分と自分の分の浅利の殻を集め始めた。
お母さんは、いい顔しなかったので貰わなかった。
週に何回か出て来る度に、集めた。
集め続けた、沢山。
でも、しばらく続けておかしい事に気付いた。
・・・同じ模様が出てこない。。。なんでぇ???
私は、一袋の動物クッキーみたいに、
そのうち同じ模様が、ぽろっと出て来ると思ってたの。
一袋の動物クッキーより多く集まった浅利の殻を並べてみても、
何度も何度も、見比べてみても、、、、、無い、同じ柄。
動物クッキー大袋以上集めてもみても、同じ模様は無い。。。
見れば見る程、模様は複雑に見えてきて、どれひとつとして似ても似つかない。
大きな挫折感を味わって、全部ゴミ箱に捨てた。
誰も見てない時にね。
浅利の殻収集家は、煙の様に消えちゃった。
今考えれば、当たり前の事なんだけどね。
あの頃の私にとっては、ありえない事だった。。。
きっと、自然の広さより、自分の頭の中のほうが広いと
信じて疑わなかったんだろうね。
今日、浅利の酒蒸し食べてて、思い出した。
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