中学の頃は、吐き出し方を知らなかった。
どんどん、溜まっていくだけだった。
高校の頃、吐き出しても良いという事を知った。
ただ、限られた場所でだけ。
浪人の頃、吐き出す事が出来なくなった。
初めて実感した死の前では、何の意味もなかったから。
大学の頃、吐き出す事が怠慢になった。
あちらこちらで、吐き出す行為を目にしたから。
社会に出て、吐き出す行為を転換した。
私には、何も無い事を理解したから。
そして数年間は、吐き出すという行為を無視し続けた。
それがどこへ繋がるのか見えなかったから。
そして今、吐き出すという事が腐っていると思ってる。
私の体の奥にへばりついて、離れないから。
それはこのまま、私の一部になるんだろうか。
体の深いところで、塊になり胸に重くのしかかる。
誰かが私を切り開き、取り出してくれるのを待つことしか出来ない。
でも、誰も居ない。
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