2010/03/04

ぐるぐるぐるぐる

緊張のもとが消化され、消えた無くなった20日の夜。
ある人に投げかけられた言葉。
たった一言、放った彼さえ考えもしなかったと思う。

もの凄い破壊力。
しかも、浸透型。


時間が経つごとに、
水を含んでいく角砂糖の様に
じわじわと私は崩れていった。

しかも、ぐるぐる回る私の思考。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・。

たった一言。
言葉の威力。

何気なく投げかけられたその言葉が、
私のすべてを否定した。

なぜ、そのように思われたのか考えて考えて考えて
でも、答えはどこにもなくて。
挙げ句の果てには、大切な人達をも否定する、その言葉。

決して、その言葉を放った彼への怒りなどは存在しない。
無意識か、理解してかは分からないけれど、
その彼は間違いなく、終わらすつもりでなく、
次へ繋がる道を示そうとしていたから。

その事は理解できたけれども、何も解決しない。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・

分かってる、このままでは駄目な事。

道を何気に歩いていて、
突然、大きな衝撃に襲われた。
何が起きたのか理解出来ずに、痛さのあまりに倒れ込む。
道の上に倒れたまま、痛みに耐えながら考える。
このままではいけないな、立ち上がらなきゃ、病院行かなきゃ、
ここにいても、何も変わらない・・・。

って、感じ。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
気を許すと、引きずり倒される様に涙が溢れてくる。
そんな日が、数日続いた。

夜遅く帰りの車でたまたま聴いた大好きな曲。
もう二度と、演奏する姿を見る事が出来ない大好きなバンド。
彼女の透き通る声を聴いていたら、突然思い出した。

思う様にならない現実の中で、
もがいてもがいて涙を流す事しか出来ず、
でもその中で、欲して欲してどうしようもなくて、
諦めるなんて微塵もなくて、
本当にどんな形であれ、実現することを望んでた。
随分前の事だけれど。

あー、立ち止まってても仕方がない。
あの時の事を思えば、こんな悩みなんて。。。
だって、出来るじゃない、今は。

そう思えた瞬間、ぐるぐるを後ろへ投げ捨てれた。
解決は、していない。
まだ、振り向けばぐるぐるしたまま、無くなってはいない。
分かってる、分かってるけれど、きっと答えはどこにも無い。
これから私が作り上げるんだろう。
それは、今じゃない、それは確かな事。

でも、決めたの。
すべてを捨てて進もうって。
大切な人達においてけぼりされないように。

再びぐるぐるしないよう、自分に約束するために、
腰まであった髪を短く切り落としてやった。

これできっと大丈夫、たぶんね。
でも、ぐるぐるは忘れない、一緒に進んでいく。

あの一言のお陰で、私は思いもよらない景色を見る事ができた。
ただ、今はまだその景色が美しいものなのか、醜いものなのかは
判断出来ないけれど、良い経験なんじゃないかと思ってる。

たった10日程の間に私の中で起こった出来事。
長い長い10日間だったけれど、大切な事を見つけることが出来たみたい。
これから、その大切な種を育てる事が出来るかは、私次第。

髪を切って、再スタート。
少しの恐れと、新たな緊張と。

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