2009/08/28

写真を撮るということ

今日、煙草を吸いながら空を見上げると出来損ないの鱗雲が出てた。

毎日何にも考えずに見ていたアンテナさん(何の?と思うぐらいデカイので”さん”付け)と出来損ない鱗雲とが、とてもいい感じに見えたので、急いでカメラを取ってきた。



そのカメラは、友達に借りたアナログのカメラ。おじいさんの物らしい。
初めてのアナログカメラなので、急いでアナログの露出計も買った。。。
もちろん、フィルムも入れた。私じゃないけどね。

全部、初めて。
ドキドキしながら、アンテナさんを撮ろうと覗き込んでびっくり。

・・・アンテナさんが見えない。
あれれれれ・・・

状況が全くつかめない。

・・・あっ、これ目線じゃない!

初めてとは恐ろしい。。
借りたカメラは2眼レフ。

そう、カメラ本体の上部から覗き込むので
私の目線から30cm程の下の景色。

・・・おぅ、こんなことにも気づかないなんて。
もっと、高くして。目線まで・・・

・・・できるかい!
私の身長がいきなり伸びる訳ないやん。

・・・じゃあ、カメラを上下逆にして
下から見上げるように覗けば、レンズの位置が上がる、これで解決!
私って、えらいなぁ・・・

・・・アンテナさんどこにも居ない。。
こっち?こっち?もっと上?もっと下か?

覗いた景色は鏡写しになってる上に上下逆。
要領が得ない。。めまいのような感覚。

・・・まあ、きちんとしなくていいっか、いいよね。
とりあえずテストだし写して様子見て考えようっと。

・・・写ったのかな?シャッターきれたよね。。
あれ、フィルム巻いたっけかな。。

・・・分からない、確かめようが無い、現像ださなきゃ。。

・・・何が写ったのかな?


間違いなく、私の大失敗がフィルムに焼き付けられてる。
たとえ、解読不能な写真が出来上がって、
お店の人に笑われても、大事な一枚が手元にくるはず。

デジカメにすっかり慣れて当たり前になっていた自分。
写真一枚撮るのに、こんな大変だなんて知らなかった。
垂れ流すようにシャッターをきっていた事が、別の行動のように思えた。

時間を切り取るという儀式にも似た行動の重さを感じた。
速い流れの中で、生活して麻痺しきってた感覚。
行動から考え方まで、アナログ。
頭に体に、しっかりと定着したように思う。

友達のおじいさん、こんな素敵な機会をありがとうございます!
今度、友達に名前聞いておこう。。。

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