2011/05/15

鈍る感覚。

昨晩、少し話した内容が気になって考えてみた。

友人は

年齢を重ねると、物事について知識量や経験量が増えるので、
その分、余計な事まで考えてしまって、
ダメージが深くなるような気がする。ひどく傷つくんだ。
そう思わない?

と。

その時の私の答えは、、、

若いときについた傷は、鋭い刃物で切られたような傷で、
血も沢山出て、派手な痛みだったように思う。
金切り声のような痛みに支配されて、それだけだった。

でも、人間まるくなったといわれる今感じてるのは、
トルクのある重い痛み。派手さも無く、一見すると分からないようなものだけど
痛みの広がり方や、持続時間は長い。
じわじわと痛み、思いも寄らないところまで影響する。
ただ、痛みは痛みだけでなく違うものにも変化していくように思う。

と。

その後、何とは無しに考えてた。

「人間丸くなった」とは、感覚の針のようなものが、
時間や、色々な摩擦によって、丸くなっていってしまって、
すべてにおいて鈍感になってしまっているんだと考えてた。

でも、友人の言ってる事を考えると、私の考えは違ってるのかもしれない。

感覚が鈍っていると感じてる私の針は、丸くなっているのではないかもしれない。
針の周りに、経験や知識というものがまとわりついてしまっているだけなのかも。
生きてきた垢というか、実績というか。

その為に、感覚が鈍ってるんじゃないだろうか。

若いときのような、一点集中の痛みではなく、
今はまとわりついたものの為に、痛みは分散して伝わってるのかもしれない。
痛みの形も変わってしまって。
でも、針はそのままなので、感じる精度は同じなのかも。

ふーん、面白い。
もっと色んな話がしたいなあ。

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